「TFT液晶」「有機ELディスプレイ」「IPS液晶」の違い
■TFT液晶
PSPには、PSPVITA(PCH-1000/PCH-1100)を除いて、「TFT液晶」が採用されています。TFT液晶は「TN」「VA」「IPS」という種類に分けられ、それぞれ異なる特徴を持っています。
VA型(モバイルASV)
まず、VA型の液晶を搭載しているのが「PSP-100/PSP-2000」です。VA型は高いコントラストにより表示画面が綺麗です。さらに、本来、VA型には「正面以外の位置から角度を変えても正常に見える範囲(視野角)が狭い」というデメリットがあるのですが、このPSPに搭載されている液晶は「モバイルASV」と呼ばれるVA型を進化させた液晶を搭載しており、その問題すらも克服している優れた液晶です。
VA型(新モバイルASV)
「PSP-3000/PSPgo」には、さきほどのASV液晶が更に進化した「新モバイルASV」と呼ばれる液晶を搭載しています。これもVA型のTFT液晶に変わりはないのですが、従来のASV液晶よりも、更にコントラスト・視野角・応答速度が向上しており、PSP-1000/PSP-2000よりも格段に性能がアップしています。特に応答速度の進化はめざましく、格闘ゲームやシューティングゲームなどの早い動きをするゲームでも残像が出にくくなりました。
IPS型
そして、IPS型を搭載しているのが「PSVITA(PCH-2000)」です。VAよりも視野角が綺麗で鮮明な画像を表示できるのが大きな特徴です。若干、応答速度が遅いとも言われていますが、最近の技術の発展によりVA型と差はほぼありません。
TN型
TN型のTFT液晶は、PSPには採用されていません。コストを低く抑えられるという特徴はありますが、コントラスト・輝度の低さや視野角の狭さが採用されなかった原因でしょう。
■有機ELディスプレイ
最後に「PSVITA(PCH-1000/PCH-1100)」に搭載されているのが、有機ELディスプレイ。有機ELは今までのPSPに搭載されてきたTFT液晶と比べて、発色・コントラスト・応答速度・視野角、どれをとっても申し分ない最高の性能を持つディスプレイです。ところが、現PSP(PSP-2000)では、コストダウンによりこの有機ELディスプレイは搭載されていません。