ホーム > 中古PSPの選び方 > CFWを導入した履歴のある中古PSPのリスク
PSPカスタムファームウェア

■CFW(カスタムファームウェア)とは?

 現在、PSP市場では、「カスタムファームウェア(CFW)」と呼ばれるPSPを制御するソフトウェアの部分を非公式のものに書き換えるユーザーが多く存在しています。この「CFW」を導入したPSPは、メモリースティックからゲームを読み込むことできたり、ファミコンやスーパーファミコンといったPSP以外のゲーム機がPSP上で起動できるようになるエミュレーターと呼ばれるソフトのインストールが可能になります。

■ゲームの違法コピー目的で利用されるCFW

 当然それらは、「無料でPSPのゲームを入手する方法」として世間に広められ、違法と分かっていながら、ネット上で入手したゲームソフトのデータを自分のPSPに入れて遊ぶユーザーにより問題になっています。

 もちろん、違法に入手したゲームソフトが入ったPSPを購入してプレイすることも違法ですし、CFWを導入したPSPはメーカー保証および修理を受けることができません。

 2012年5月には、「改造PSPをネットで販売した」としてある男性が逮捕された事件がありましたが、これはCFWを導入したPSPをヤフーオークションで販売したとされています。これがきっかけとなり、現在ではCFWを導入したPSPはオークションでも一般のショップでも公に販売されてはいませんが、ヤフオクなどでは「CFW可能!」と表記し販売し、実際に届いたPSPにはCFWが導入されていた例もあるようです。

■CFW導入履歴があるとサポートが受けられない

 さらに、中古で購入したPSPにCFWを導入した過去があると、その履歴をPSP本体が記憶しており、これもまたメーカーの修理が受けられず、メーカーに修理を依頼しても返却されるという事例が確認されています。しかも残念ながら、CFWを導入したPSPでも「工場出荷時状態に戻す」という操作を行えば、表面上ではCFWを導入した過去があるかどうかを見分けることはできません。

 それでも、メーカー側ではCFW導入の過去が分かってしまいますので、中古のPSPを購入することは、メーカーの修理依頼を受けられなくなるということを覚悟しておく必要があります。ただ、最近ではPSP本体の価格も安いですから、修理するよりも新しく買いなおす方が安く付くことの方が多いですけどね。