クラムシェルに使える液晶ディスプレイ選び
クラムシェルにおすすめのディスプレイを用途別にピックアップしてみました。
「ディスプレイによって何が違うのか?」「解像度が違うと画質はどうなるのか?」等も合わせて解説していますので、あなたの使い道にぴったりなディスプレイ探しの参考にしてください。
『画質のキレイさ』で選ぶ
LG UltraFine Display(LG)
アップルの公式サイトにも掲載してある公認ディスプレイです。
HDMIポートを搭載していないので、WindowsとMacBookで共有するディスプレイには向いていません。
しかし、USB Type-Cポートを搭載しているので、変換ケーブルや変換アダプタを使わなくても、MacBookから直接ケーブルで接続することができます。
クラムシェル専用、もしくはMac同士のデュアルモニタとしての利用にオススメです。
製品ラインナップは、以下の通り。
- LG UltraFine 4K Display(21.5inch/4,096x2,304px/219ppi)
- LG UltraFine 5K Display(27inch/5,120x2,880px/218ppi)
4K・5Kといった高解像度は何が凄いのか?
4Kや5Kなど高解像度のイメージが湧かない方は、試しに今見ている画面の文字を一番小さくしてみてください。
- 【Windows】文字を大きく:[Ctrl][+]、文字を小さく:[Ctrl][-]
- 【Mac】 文字を大きく:[command][+]、文字を小さく:[command][-]
どうですか?
文字が潰れたり、かすれてたりして見にくいですよね?
それが、4K・5Kディスプレイだと「クッキリ」見えるんです。
文字を小さくできるということは、今までよりもウィンドウを小さくして、デスクトップに複数並べることができるので、広い領域で作業できるようになります。
LG UltraFine Displayの凄さ
しかし、いくら小さい文字を潰れずキレイに表示できても、人間の目では読みやすい大きさでなければ意味がありません。
そこで本来なら、解像度に合わせてディスプレイも大きくします。
例えば、4Kディスプレイの解像度だと、適正サイズは『40インチ~』とも言われています。
ところが、『LG UltraFine Display』は、21.5インチと27インチ。
4K・5Kディスプレイのサイズとしては、かなり小さめです。
そのまま4K・5Kの解像度で表示させても、文字が小さすぎて使い物になりません。
しかし、あえて小さいディスプレイに4K・5Kの高解像度を搭載した狙いは『スケーリング機能』にあります。
スケーリングは、解像度はそのままに文字やアイコンだけ大きく表示する機能。
つまり、小さいディスプレイに4K・5Kの解像度を『ぎゅっ!』と押し詰めて、文字だけは大きく表示しているイメージです。
色を表現する一ドットが細かくなるので、画質は桁違いにキレイになります。
いわゆる『Retinaディスプレイ』も同じ原理。
Retinaディスプレイを搭載しているMacBook Pro(2017)は、デフォルトだと1,440×900pxに解像度が設定されていますが、実はもっと高い解像度を使っており、『ぎゅっ!』と押し詰めているんです。
そう、『LG UltraFine Display』は、MacBookで見ている画面と同じ『Retina』のようにキレイな画質を表現できるディスプレイなんです。
『作業領域の広さ』で選ぶ
43UD79-B(LG)
※現在、『43UD79-B』は生産中止しており、『43UN700-B』が後継機になっています。
42.5インチの4K(3,840x2,160px)大型ディスプレイです。
HDMIポートを搭載しているので、WindowsとMacBookで共有するディスプレイとしても使えます。
ただし、デュアルディスプレイで二台デスク上に並べるには大きすぎるので、シングルディスプレイ用です。
この『43UD79-B』のように解像度が高くサイズの大きいディスプレイは、作業領域を広く使えるのが特徴です。
文字を小さくしてもクッキリ表示されるので、ウィンドウを小さくして、デスクトップに複数並べて作業できるようになります。
MacBook Proは4Kに出力できる?
MacBook Pro(2017)の仕様を見ると、『2,560 x 1,600ピクセル標準解像度』と記載してあります。
一般的な4Kディスプレイの解像度は、『3,840×2,160ピクセル』
数字だけ見ると、MacBookの解像度では4Kに出力できないように見えますが・・・大丈夫です。
アップル公式サイトにも、出力方法が紹介されています。
Macで4Kディスプレイ、5Kディスプレイを使う - Apple サポート
MacBookの仕様『2,560 x 1,600ピクセル標準解像度』は、あくまでMacBookの液晶パネルが対応している解像度。
外部ディスプレイに出力する場合は、『2,560 x 1,600px』を超えた解像度で出力できる能力を備えています。
『色の正確さ・目の疲れにくさ』で選ぶ
FlexScan EV2451(EIZO)
23.8インチ(1,920×1,080px)のディスプレイです。
HDMIポートを搭載しているので、WindowsとMacBookで共有するディスプレイとしても使えます。
また、デュアルディスプレイで二台デスク上に並べる場合に最適なサイズです。
現在、私もメインディスプレイとして使用しています。
EIZO(ナナオ)の液晶ディスプレイは、一般的なディスプレイと比べて一回り値段が高めです。
その理由は、『色の正確さ』を重視にしているから。
最近の一万円代で買えるディスプレイも「画質はキレイ」なんです。
しかし、画面をギラギラに光らせて無理やりキレイに見せている為、色がデタラメになっているし、目も疲れやすい。
対して、目に優しいパネルを使い、可能な限り肉眼に近い画質を表現できるのが、ナナオのディスプレイ。
ウェブデザイナーやDTPデザイナーなど、色を大切にする人の為のディスプレイです。
『価格の安さ』で選ぶ
GL2450(BenQ)
※現在、『GL2450』は生産中止しており、『GW2480』が後継機になっています。
23.8インチ(1,920×1,080px)のディスプレイです。
HDMIポートを搭載しているので、WindowsとMacBookで共有するディスプレイとしても使えます。
私はD-Subポートでデュアルディスプレイのサブ側に使用しています。
BenQの液晶ディスプレイの特徴は『コスパの良さ』
各メーカー、さまざまなサイズや解像度の液晶ディスプレイを発売していますが、その中から似たようなスペックのディスプレイを一つ選び、価格を比較してみると、必ずと言っていいほどBenQのディスプレイが一番安いです。